小鳥は、群れの中で一番高い位置を占める個体が最も強い固体である。それゆえに、止まり木に居る状態で鳥の頭が立った人の胸より高い位置にある場合、自分が人より優位な位置にいると思い込む。
また、自由に家の中を動き回っている鳥も、自分がこの家の主人と思い込んでしまう。
小鳥の問題行動を直す前にこのような環境を改善し、小鳥の順位が人より下位であることを認識させなくては、矯正することは難しい。
先ず、止まり木に止まった小鳥の頭が、人の胸の位置に来るように鳥かごを設置する。あまりに低い位置に置くと、不安によるストレスから攻撃性が増すこともある。時間を決めて、鳥籠より出す。小鳥の風切り羽を刈り込んでおくと小鳥の優位性を弱めることが出来る。一度、優位に立った小鳥はその地位を簡単にあきらめたりしない。変化した環境が一時的なことであり、再び優位に返り咲けると思っている。諦めるまで数週間から数ヶ月かかることもある。
咬み癖
小鳥が誰か一人と強い絆を持ち、他の家族に対して攻撃的な態度をとる場合、多くの行動矯正法を用いても改善し好かれるようにすることは難しい。自分のパートナーを守っているという意識が強いためである。
特定の一人を攻撃する場合、過去にその人に似ている人に不快な思いを受けたり、知らないうちに小鳥に恨まれることをしていたかである。逆恨みが多々。このような場合は、とりあえず咬まれなくなる事、一時休戦の状態になることが精一杯の場合が多い。
先ず、慣れている人の手から慣れさせたい人の手に移す。移したところで、小鳥を誉めてあげる。それを繰り返す。おとなしく乗るようになったら、反対の手の指を小鳥の顔に近づける。咬みついてきたら、小鳥の乗っている手を軽く揺らす。小鳥が飛ぼうとした瞬間に手を少し下げるとバランスを崩し飛べない。手に大人しく乗っているようであれば、おやつを与え誉めてあげる。(インコ・オウム類の咬み付き行動)
金切り声
小鳥の金切り声も、鳥の優位性が関係していることが多い。鳥かごの設置場所を見直す必要がある。
また、誰か好意を寄せている人の注意を引くために行っている場合もある。この場合、鳥を言葉や行動で注意したりすることは、小鳥の目的を満足させる結果につながる。騒げば好きな人が近づいてくる、相手してくれると学習してしまう。小鳥が騒ぎ出したら鳥かごに10〜20分程度、被い布をかぶせる。これを毎回続けることが大事で、中途半端に行うと事態を悪化させることになる。普段人と接することが少ない場合は、人を呼ぶ手段として金切り声を上げることが多い。この場合は、人が良く集まる場所に籠を置いてやると安心して治まることがある。
自咬
小鳥は、ストレスにより様々な行動を表す。自分の体を傷つける行動をとる事もそのひとつである。
羽毛をむしりとる行動はよく見られることである。嘴の届く範囲のみが脱毛するのが特徴です。
ストレスを特定できず取り除くことが出来ない場合は、何か興味のある玩具を与えてみたり、ラジオやテレビを点けっぱなしにしておく。人の出入りの多いところや、外が見える場所に置く。など興味を引くような何かを与えてみることで改善されることがある。自咬により外傷が見られる場合は、エリザベスカラーの装着を選択する必要もある。精神安定剤に頼ることもある。(最後の手段)